Magento 2で「トップへ戻る」ボタンを追加する方法

目次

  1. はじめに
  2. 前提条件
  3. Magento 2の構造の理解
  4. 「トップへ戻る」ボタンの追加手順
  5. まとめ
  6. よくある質問

はじめに

長いページをナビゲートするのは利用者にとって困難になることがあります。 「トップへ戻る」ボタンを追加することで、利用者は簡単にページのトップに戻ることができ、ユーザーエクスペリエンスが大幅に向上します。 Magento 2ストアにこの機能を追加することは、コーディングに詳しくない場合には難しく思われるかもしれませんが、このガイドではプロセスをステップバイステップで説明します。

今日のデジタルショッパーは利便性とスピードを求めています。このチュートリアルは、サイトの使いやすさを向上させたいと考える、どの電子商取引ストアのオーナーや開発者にも関連があります。 この記事の終わりまでに、Magento 2を使用して「トップへ戻る」ボタンをあなたの電子商取引サイトに追加する方法を正確に理解することができるようになります。たとえテーマに footer.phtml ファイルがなくてもです。

前提条件

技術的な詳細に入る前に、次の準備が整っていることを確認してください:

  • Magento 2ストアへの管理アクセス
  • Magentoのファイル構造の基本的な理解
  • PHPとHTMLの知識

Magento 2の構造の理解

Magento 2は、ファイルとテンプレートを論理的に整理していますが、初心者にとっては複雑な場合があります。やり取りする主なディレクトリには次のものがあります:

  • app/design/frontend/: テーマファイルが存在する場所。
  • app/code/: ほとんどのカスタムモジュールと開発タスクの場所。

今回の焦点は、「トップへ戻る」ボタンの追加であり、これにはこれらのディレクトリ内の特定のファイルを変更または作成する場所を理解する必要があります。

「トップへ戻る」ボタンの追加手順

ステップ1: 正しいテンプレートファイルを特定する

まず、現在のテーマに footer.phtml ファイルがあるかどうか確認します。 app/design/frontend/Vendor/Theme/templates/html/ に移動します。 テーマにこのファイルがない場合、Magentoは基本テンプレートからコアのファイルを使用します。これをテーマのディレクトリにコピーすることで、これを上書きできます。

  1. Magentoのインストールディレクトリに移動します。
  2. ベーステーマから footer.phtml をコピーします:
    cp vendor/magento/module-theme/view/frontend/templates/html/footer.phtml app/design/frontend/Vendor/Theme/templates/html/

ステップ2: カスタムJavaScriptの追加

「トップへ戻る」の機能を組み込むために、カスタムJavaScriptファイルを追加します。このスクリプトは、利用者がページをスクロールするとボタンをアクティブにします。

  1. テーマディレクトリにカスタムJavaScriptファイルを作成します:

    mkdir -p app/design/frontend/Vendor/Theme/web/js/
touch app/design/frontend/Vendor/Theme/web/js/backtotop.js

  2. backtotop.js に以下のスクリプトを追加します:

    require([
    'jquery',
    'domReady!'
], function ($) {
    var button = $('<div/>', {
        id: 'back-to-top',
        style: 'display: none;',
        text: '↑'
    });

    button.appendTo('body');

    $(window).scroll(function () {
        if ($(this).scrollTop() > 100) {
            button.fadeIn();
        } else {
            button.fadeOut();
        }
    });

    button.click(function () {
        $('html, body').animate({scrollTop: 0}, 800);
        return false;
    });
});

ステップ3: レイアウトファイルにJavaScriptを含める

このJavaScriptファイルが常に読み込まれるようにしてください。 default.xml レイアウトファイルを app/design/frontend/Vendor/Theme/Magento_Theme/layout/ に変更します:

  1. default.xml を開きます（または作成します）:
    <page xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xsi:noNamespaceSchemaLocation="urn:magento:framework:View/Layout/etc/page_configuration.xsd">
    <head>
        <script src="Vendor_Theme::js/backtotop.js"/>
    </head>
</page>

ステップ4: ボタン用のスタイルを追加する

ボタンを視覚的に魅力的にするために、テーマのスタイルにCSSを追加します:

  1. 次の場所に新しいCSSファイル（存在しない場合）を作成します: app/design/frontend/Vendor/Theme/web/css/custom.css:
    #back-to-top {
    position: fixed;
    bottom: 20px;
    right: 20px;
    background-color: #333;
    color: white;
    padding: 10px;
    border-radius: 5px;
    cursor: pointer;
    z-index: 9999;
}

ステップ5: footer.phtml にCSSを追加する

カスタムCSSを含めるように、footer.phtml を編集してください:

  1. 次の行を追加します:
    <link rel="stylesheet" type="text/css" media="all" href="<?php echo $this->getViewFileUrl('Vendor_Theme::css/custom.css'); ?>" />

ステップ6: 静的コンテンツをデプロイし、キャッシュをクリアする

CSS、JavaScript、またはテンプレートに変更がある場合は、静的コンテンツをデプロイし、変更が反映されるようにキャッシュをクリアしてください:

  1. 次のコマンドを実行します:
    bin/magento setup:static-content:deploy -f
bin/magento cache:clean
bin/magento cache:flush

まとめ

「トップへ戻る」ボタンを追加することで、Magento 2サイトのユーザーエクスペリエンスを向上させることは、管理可能なステップに分けると簡単です。このガイドでは、必要なテンプレートファイルをコピーし、カスタムJavaScriptとCSSを作成し、適切に組み込みました。結果として、利用者がより快適にサイトを使用できるようになり、滞在時間も延びるユーザーフレンドリーなサイトになります。

よくある質問

1. 「トップへ戻る」ボタンの外観をカスタマイズできますか？

絶対にできます！ custom.css ファイルのスタイルを変更して、色や位置、アニメーションなどを変更できます。

2. それぞれのテーマで異なるテンプレートファイルが使用されている場合はどうすればよいですか？

テーマのドキュメントを確認して、正しいテンプレートファイルの場所を見つけるか、テーマプロバイダーにお問い合わせください。

3. 変更を行うたびにキャッシュをクリアする必要がありますか？

はい、キャッシュをクリアすることで、変更がフロントエンドで読み込まれて表示されることが保証されます。

4. この機能を他の要素に拡張することは可能ですか？

はい、ここでのJavaScriptのロジックを他のページの要素のアニメーションに適応するか、新たなインタラクティブな機能を導入することができます。

このガイドに従うことで、Magento 2ストアのユーザーエンゲージメントの向上とナビゲーションの改善に向けて重要な一歩を踏み出しました。ハッピーコーディング！